昨日、「カポエイラノススメ」をしばらくお休みするとお知らせしたところですが、現在のワークショップ・モードで書けることを書ければと思います。
昨日過去のブログを見直したときに5年前にコントラ・メストリ・シャンダゥンについて書いた「真のメストリとは」と題した記事を見つけました。そのときの気持ちが今もまったく変わっていないので、ここに再掲しておきます。
素敵だなと思った方はぜひ実際の彼に会いにいらしてください。9月17日まで名古屋でワークショップやってます!
2013年4月8日のカポエイラジオ
真のメストリとは
今日のポルトガル語の授業のときに紹介したメストリ・カンジキーニャの言葉をカポエラジオでも紹介しましょう。
カポ探のときにメストリ・ピナッチからいただいた本にのっていたフレーズで、素敵だなぁと思って書きとめておいたものです。
真のメストリとは、常に学ぶ意欲に満ちた生徒だ(O verdadeiro mestre é o aluno que quer aprender.) メストリ・カンジキーニャ(Mestre Canjiquinha)
なんでこんなフレーズが出てきたかというと、コントラ・メストリ・シャンダゥン(Contra-mestre Xandão)の人柄について話していた流れからでした。
シャンダゥンの並はずれた謙虚さには心から感服させられます。
今回のカポ探で、パラグアス・パウリスタで行われた彼のイベントに参加しましたが、メストリ・クラウジオやメストリ・アンゴリーニャを前にした時の彼の体操座りの姿勢は、本当に一人の生徒そのものでした。私たちから見ればシャンダゥンは十分すごいのに、彼の愚直なまでの学びに対する姿勢には、こちらの方が恥ずかしい気持ちにさせられます。本来は、私たちのほうが何倍も謙虚であるべき立場のはずなんですから。
心に残っているエピソードを一つ。
朝一番にメストリ・クラウジオのレッスンが予定されていたのですが、開始の時間になってもクラウジオは現れません。予定の時刻になったので、シャンダゥンが代理でレッスンを引っ張り始めました。30分以上遅れて到着したクラウジオが「遅れて悪かった」と言うと「いいえ、自分たちのほうが早く始めすぎたんです(Não, foi a gente que adiantou.)」と小声で、しかし真顔で答えたのを私は聞き逃しませんでした。
そういう人です。
コントラ・メストリ・シャンダゥンは、彼のグループ内のタイトルに関わらず、私にとっては「メストリ」です。
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